訪問介護の仕事に興味はあるけれど、実際どんな風に1日が進んでいくのかイメージが湧かない、という方もいるでしょう。そこで、ここでは訪問介護スタッフの1日の仕事の流れを具体的に紹介します。
朝、事業所に出勤すると、本日の訪問予定の確認を行います。今日の訪問先は何軒か、サービスの内容は何か、持ち物に不足はないかなどをチェックします。その後、申し送り事項があれば担当者から共有を受けます。たとえば、昨日訪問した際、利用者の体調に変化があった、今日はいつもと違う食品を買ってきてほしいと頼まれた、などの情報を確認します。準備が整ったら、訪問介護の道具を持って出発です。
移動手段は、自転車、バイク、自動車など様々です。訪問エリアの広さや、事業所の規定によって異なります。最初の訪問先へ到着すると、まずは利用者の体調の確認です。「おはようございます。今日はお変わりないですか?」と笑顔で挨拶し、表情や体温、血圧などをチェックします。本日のサービス内容を確認後、身体介護や生活援助を行います。身体介護では、食事、排泄、入浴などの介助を行い、利用者の状態に合わせて、安全に配慮しながら丁寧な介助を心がけましょう。生活援助で行うのは、掃除、洗濯、調理などの家事です。利用者の生活環境を整え、快適な暮らしをサポートします。
サービス終了後は、利用者の状態や行ったサービス内容を記録します。今日の様子で気づいた点や、次回訪問時に注意すべき点なども記録します。事業所に戻ったら、記録した内容の報告です。他のスタッフと情報を共有することで、より質の高いサービス提供に繋げられます。後片付けや事務作業を終えたら、本日の業務は終了です。訪問介護の仕事は、1日の流れが分刻みで決まっているわけではありません。利用者の状態や、突発的な出来事によって予定が変更になることもあります。柔軟な対応が求められる仕事ですが、その分やりがいも大きく、多くのことを学ぶことができます。